マユリカは敗者復活戦会場から急いで決勝会場に移動して、敗退した際に「大急ぎで負けに来たんですか」というコメントを残した。
彼らの「大急ぎで負け」要素は二つある。
一つは、敗者復活組故に移動を急いでいたから。
そしてもう一つは、最速敗退したから。しかも、四組目に登場したのに暫定ボックスに座れないというレアケースである。
暫定ボックスに座れない最速敗退は二例のみ
1〜3番目の出順なら必ず暫定ボックスに座れるため、
暫定ボックスの様子をカメラに抜かれたり、敗退コメントを行う機会がある。
つまり1〜3番目の出順は、例え敗退したとしても一定の見せ場が約束されている。
一方、4番目以降の組は暫定ボックスに座れず敗退するケースがあるが、
「まだ呼ばれていない組の様子」をカメラに抜かれたりする。自分達の出番がまだの状況でも、視聴者に存在を認識され続ける。
これらを踏まえると、
4番目に登場してその時点で4位になることが、「最も見せ場を作りづらく」かつ「最速で消える」ケースだと考える。
2024のマユリカはそれに該当した。
結果的にマユリカは「大急ぎで負けに来たんですか」などのコメントで笑いを取ったが、本来はかなり見せ場を作りづらいケースである。
暫定ボックスに座れず、早々に視聴者の意識から消える。
では、4番目に登場して最速敗退したコンビは他にいるのか?
長いM-1の歴史の中で、マユリカ以外にこの例に該当したのは、2009のハリセンボンのみだった。
1組目〜3組目は基本的に不利な出番順とされており、4組目に登場したコンビがその3組全てを下回ることは中々無いためだ。
ただし、2009のハリセンボンも2024のマユリカも、いずれの敗退コメントも個人的な印象には残っている。
4番目に登場していきなり最下位になるというインパクト故に、かえって開き直ったコメントを残しやすいのかもしれない。
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