【M-1グランプリ】旧M-1〜新M-1を見てきた人間の、個人的な大会の変遷 #M1グランプリ

M-1グランプリ

旧M-1前期(〜2005)

怖い
緊張感
・点数がキツい
・新M-1と比べても、出場組と審査員が全員若い
・新M-1に見られるような、ファイナリスト同士で手を組んで「良い大会にしよう」というムードではない
・ピリピリ
立川談志がミリも笑ってない
・立川談志以外も笑ってない
・松本人志の評価をみんなが気にする
・点数が出る時に平気で悲鳴が上がったりする
「あれ?この大会で優勝したコンビが、翌年ブレイクしてないか?」という空気が充満し始める
・実際、ここで爪痕を残した組や優勝組が、翌年度スターに
漫才の総合力対決から、アイデア対決に推移し始める
毎年のように優勝候補が居た(※2005年に関しては、公式的には居ないことになっている)
・敗退コメントが確立し始める
・当時は敗者復活組が順番的に有利ということもあまり気づかれていなかったこともあり、敗者復活組が健闘した時の盛り上がりが一際大きい
・クリスマスシーズンの代名詞に

旧M-1後期(2006〜)

徐々にクリスマスシーズンから決勝の日程が離れていく(寂しい)
お笑いブーム到来。視聴率が爆ハネしていく
アイデア対決全盛。新しい漫才の型が毎年のように発掘されるし、お笑いファンも「どんな新しいフォーマットが見つかるかな」というモチベーションで見たりする
後半にボケを詰め込む高速漫才がM-1の定石として確立されていく
電飾や演出がどんどん派手に
・ネタ前VTR、せり上がりが確立
点数が大体80点〜98点の間に収まるように。稀に70点台が出たり、100点の鳥人が出たりする
・「面白い漫才は600点台」というのが一つの指標となった
・敗者復活組が順番的に一番有利ということがバレ始める
・トップバッターは冬の時代
三組目が1番不利、というジンクスがスリムクラブ登場まであった。理由としては、二組目と三組目の間に敗者復活組の発表があるため、空気がリセットされるという点が考えられる
・カウスがよく笑って、高得点を付ける
・紳助の「松本人志の点数チラ見」が話題となり始める
・チラ見し過ぎて、「紳助と松本の席を離せ」という声が山ほど上がっていた
・とある年の審査員紹介の際、紳助と松本の名前が呼ばれる順番が離れていたため、「ついに席が離れるのか?」と一瞬ネットがざわついたが、紹介が終わると当たり前のように隣同士だった
松本人志、島田紳助の二巨頭の評価をみんなが気にするのは変わらず
・緊張感はだいぶ緩和されたが、それでも毎年一組〜二組は大ダメージを負う組がいる
最下位に沈んだ組が一番ダメージを食らう時代。なぜなら視聴率が最も高いから。また、ネットが今ほど普及していないため能動的に挽回できる場所も無い
・現在ほど審査員のコメント時間も長くないため、最下位になったとしても審査員との絡みを作れず、「ただただ最下位の面白くない奴ら」として終わる
・決勝進出組同士で貶しあうことも。芸人同士のピリピリムードは大きかった

新M-1前期(〜2019)

・皆が待ち望んでたM-1復活
・コンビ歴15年以内というルール改定に「そう来たか」という気持ち
・コンビ歴制限が延長されたことで、決勝組の「漫才の上手さ」が向上。旧M-1のような荒削りのネタが殆ど見られなくなる
技術や構成、演技力がみんな上手い
伏線回収が流行る
笑みくじが導入され、生放送の緊張感が増した
・決勝進出組が十組に増加。これまでより一組多く見れて、ファンは嬉しい
2018以降審査員コメントに割かれる尺が増え、審査員も見どころの一つとなる
上沼恵美子覚醒、旧M-1と比べても明らかに存在感を増した
・立川志らく、当初は突飛な点数の審査に批判も多かったが、イロモノ好きということが判明し定着する
・松本人志の審査が最も注目を集めるのは変わらず
・出場者が番組外で上沼恵美子に言及するトラブルも
・上記に限らず、出場芸人による審査員批判が目立つように。旧M-1ほど、審査員の権威性が絶対的なものではなくなったのかも知れない
・旧M-1がファイナリストvsファイナリストというピリピリムードなら、新M-1はファイナリストvs審査員という構図が多い
・敗者復活戦が人気投票と揶揄されるように
関西勢が強い

新M-1後期(2020〜)

関東勢が強い
・出場組同士の横のつながり、「みんなで大会を作り上げていこう」という空気が顕著に
・現役勢に近い中堅漫才師が、審査員の割合を占めるように
審査員のコメントがかなり軟化。厳しい審査員筆頭だった上沼さんは基本90点台を出し、厳しい指摘をする事もなくなっていった
・漫才論争
・新しいスタイルはある程度やり尽くされたと言われ、漫才師が背負うドラマ性が注目される時代に
敗者復活戦のルール改定。視聴者投票が無くなり、屋内でのネタ披露に変更
・上沼恵美子、オール巨人卒業
・立川志らく卒業
・松本人志降板

まとめ

旧M-1は総合力→アイデアの大会という変遷。
新M-1は技術→ドラマの大会という変遷。
あくまで個人的な、第一回から見てきた印象はこれです。

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