ザ・パンチ(2008)
パンチ浜崎さんの目がずっと泳いでるわ、ノーパンチ松尾さんの間がどんどん詰まっていくわで、
めちゃくちゃヒヤヒヤしながら見ていた記憶。
あの今田さんが触れるくらいなので、会場にいる人たちも気が気じゃなかったのでは。
個人的に歴代でも一番見ててドキドキした組がここでした。
「滑ってるから心配」ではなく、
「緊張が出過ぎてて心配」なタイプ。
ウケる・ウケない以前に、ネタをやり切れるのかという。
しかもラストイヤー。
ちなみにこの年、よく言われるキングコングの「お口チャックマン」は、それ自体はその後のボケのためのフリだから特に気になりませんでした。
キングコングのネタ自体もあんまりウケてなかったけど、
「ああ、一組前にキングコングと同型でもっと手数が多いNONSTYLEがいた影響を、もろに食らってるなぁ」という感じ。
多分トップバッターでやってたらもうちょっとウケてたと思います。
ハリセンボン(2009)
春菜さんの緊張が凄かった。
ザ・パンチほどではないけど、手に汗握る。
2008と比べると、確かに2009の序盤はそこまで暖かいムードではなかったし、
2007年と比べてテレビの人気者になってたハリセンボンは背負うものも増えて、
緊張する要素は確かに多そうだなと思った。
カナリア(2010)
ネタ自体はあまりウケなかったけど、問題は審査コメント。
紳助さんが「ここに来たコンビは、4000以上の組を勝ち抜いてきたコンビ達。そんなコンビに対してはダメ出しはやめようと思いますんで。コメントはありません」的なことを言った場面。
緊張が走った。
確かにレンコンアレルギーをボンさんが言ったくだり以外はウケてなかったけど、かなりきつめ。
次に登場するジャルジャルにカウス師匠が珍しく79点をつけていたのもあって、
2010の序盤は空気が落ち着いてなかった記憶。
そこをスリムクラブが持っていったのだが。
マヂカルラブリー(2017)
旧M-1がザ・パンチなら、
新M-1はマヂカルラブリーだろう。
まず彼らのことをフォローしておくと、
決勝ネタの野田ミュージカルは予選ではかなりウケてた。
いやまあ、結果的には予選を観にくるファンと、決勝・お茶の間の視聴者の乖離が現れた形にはなったんだけど、
彼らがちゃんと勝ち上がってきた、ということは述べておきたい。
で、その上で…
凄い滑り方だった。
歴代M-1の中でも、特にお客さんが暖かかった年が2017だと思うんだけど
(松本さんがゆにばーすの審査時に「彼らの実力が凄いのか、お客さんが暖か過ぎるのかがわからなかった」的なコメントを残すくらい)、
その2017であんなに会場が静かになるのか、と思うくらい滑っていた。
大会史上追い風が最も凄い2017年に、あれくらい滑った、というのがまず他の最下位と一線を画している点。
次に、審査&コメント。
上沼さんの83点だけが取り上げられることが多いが、松本さんの84点をはじめ全員点数が激低。
合計得点は607点、正直よく600点台に乗ったなと思う。
そして、あの上沼さんとのやり取り。
「ようここまで残れたな」辺りからはもう、致命傷を超えてる。
上沼さんは2016〜2018あたりが一番キレキレだったなぁ。
野田さんが脱ぎ出すくだりも、変なウケになったのを覚えてる。
「マジでやばいことやり出すんじゃないか」的な心配をした人も多かったのだろう。
私は2009の予選でマヂカルラブリーを知って、彼らを応援するようになって以来初めての決勝だったので、
この時凄まじいダメージを受けたのを覚えてる。
2020で返り咲いてくれて、優勝してくれて本当によかった。
ゆにばーす(2018)
まず、2018は新M-1の中でも特に空気が重かった。笑いが持続しない。
上位陣以外は正直見てるのがかなりきつかった年。
その中でもかなり苦しかったのがゆにばーす。
最初から空気が凍ってる感じで、笑い声の記憶は殆どない。
また、マヂカルラブリーやザ・パンチと違って、正統派コンビががっつり最下位になるというのはダメージが大きそうな、きつい感じがあった。
色々な意味で気まずい最下位だったと思う。
2021で返り咲いてくれて良かった。
ちなみに私が一番好きなくだりは、2017のシャワーシーン。
トム・ブラウン(2018)
この組を見ていて恐ろしかったのが、最初の挨拶。
空気が重過ぎるあまり、ついに挨拶の時に拍手まで消えた。
2018は審査員一人一人のコメント時間がかなり与えられるようになったこと、
審査員がかなり辛口だったこともあって、
お客さんもどんどん引き締まっていったのかも知れない。
このネタを知っていたから、キムタクのくだりで絶対に爆笑は起こるだろうな、と思っていたし実際に起こって安心したけど、
もうちょっと暖かい空気だったらそのくだり以外も爆笑が起きてたかもしれない。
ニューヨーク(2020)
ニューヨークは2019で最下位だけどそんなにハラハラしなかった。
問題は2020の方。
序盤、嶋佐さんの緊張が出過ぎてて、ネタを飛ばすのかと思った。
ザ・パンチや、KOCのサルゴリラを見てる時に近い。
屋敷さんが安定していたこともあって、ネタは軌道に戻り、しっかり評価もされた。
よく復帰したなと思った。
オズワルド(2022)
敗者復活戦での体力の消耗や、
前年度二位というプレッシャーもあって、
特に伊藤さんの緊張・気負いが凄く見えた。
同じネタだった敗者復活戦と比べて、
間がかなりタイトで、本人達も会場も苦しそうな印象を受けた。
ダイヤモンド(2022)
予選でめちゃくちゃウケていた…というわけでは無かったけど、
恐らく予選の審査員が内容を評価して上げたんだろう、ということをファンの間で言われていた。
ただ、「正直決勝は難しいのでは」「スタバ系統のネタの方が、勝ち上がる可能性が大きい気がする」と心配はしていた。
松本さんが「コンビ名、原石にしたら」という、結構グサっとくるようなコメントをしていたのが、
マヂカルラブリーを彷彿とさせた。
ダンビラムーチョ(2023)
ネタ終わり後の、ユニフォームを取りに裏に行くくだりで異様な空気になった。
千鳥(2004)
ちなみにこれは緊張が走りつつも笑った記憶。
具体的には、2年連続でトップバッターを引いた時。
トップバッター二回、最下位二回、ブービー一回、敗者復活一回……M-1の苦汁を舐め続けたコンビでした。
なお、蒸しあなごの年は(2009かな)ネット上で「優勝狙えるかも」と騒がれていた記憶があります。
まとめ
これもM-1
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