キングオブコント2024
・オープニング格好良すぎる
過去に決勝進出を経験した組が多いこともあり、過去のフレーズを踏襲したくだりが多め。こういうの好き。
・そして、今年のナレーションも今野氏。良いよなぁ。
・シソンヌ長谷川さんの緊張具合が凄い
そりゃするよなぁ。
・浜田さんの「審査員の登場シーンいじり」は毎年やってますけど、浜田さんにとっての鉄板の攻略法みたいなものなのでしょうか。興味深いです。
・松本さんに関して、がっつり触れることはなく。うっすら、ニュアンスで触れてる感じ。
・いよいよネタ開始!KOCは比較的トップバッターのハンデが少ないので、楽しみなところ。
・というわけで、今回もリアルタイムで点数と感想をつけていきます。
キングオブコント決勝戦開始
1組目:ロングコートダディ「花屋」
個人的な点数:95点
実際の点数:475点
面白い。本当に安定してるコンビ。
言葉選びも間も素晴らしい。
リアル路線のダブルボケ。色んな方に受け入れられるネタでありながら、爆発力もある。
背景も何も組まずに、ストロングスタイルで戦い抜いた印象。
そして、実際の点数は475点!
トップバッターとしてずば抜けた点数。
こういうリアル調でロジカルなネタは、審査員受けもするかと思いましたが、大ハネしました。
そして、浜田さんによる審査員への2周目のフリ、本当好き。これも毎年やってますが、鉄板な印象。
2組目:ダンビラムーチョ「太鼓」
個人的な点数:92点
実際の点数:469点
馬鹿馬鹿しすぎる。序盤にもう三発いったところでめちゃくちゃ笑いました。真顔で時間を過ごすくだりも本当好き。
手数と完成度でロングコートダディに軍配が上がるのでしょうけど、個人的にかなり好きなネタ。
あと、セリフにしなくても面白い箇所をセリフで言う辺りが、個人的に気になりました。
そして、実際の点数は469点。かなり高い。
「冨安四発太鼓」が秋山さんに刺さるのめっちゃわかる。
「最初がピーク」という飯塚さんの話もわかる。
3組目:シティホテル3号室「テレビショッピング」
個人的な点数:93点。
実際の点数:471点
着眼点が本当に好き。
一発目のバラシまでは、この組を見くびる人もいたのでは。良いネタだなぁ。
ロングコートダディとダンビラムーチョの間と予想。
実際の得点は471点。飯塚さんに刺さるのめっちゃわかる。
山内さんの言う「意味のわからなさ」論、めっちゃわかる。ネタの余白、付録というか、意味の無いくだりが数箇所あると、ネタに可愛げが増す印象がある。
4組目:や団「泥棒」
個人的な点数:96点
実際の点数:474点
爆発的なくだりが何箇所にもあり、凄い完成度の高いネタだなと思いました。
オーソドックスなコントの到達点のようなネタ。
トップも十分あり得る。
そして実際の点数は474点!高い…!
ロングコートダディとは一点差。それも納得。
毎年、本当に外さないトリオ。高いレベルで安定してるし、賞レース映えするネタばかり。
5組目:コットン「ぬいぐるみ劇」
個人的な点数:91点
実際の点数:461点
面白い。
ただ、全体に漂う生々しい雰囲気の影響で、爆発的な笑いには繋がりづらかった印象。
一昨年はもう少し馬鹿馬鹿しさがあって、それにより生々しさが緩和された感じはあったので。
また、行われる人形劇の内容自体は割とシンプルなものなので、そこに尺を使う分だけ、他の組と比べてウケ量のハンデを背負った印象。
実際の点数は461点。461点が最下位になるレベルのハイレベル。
6組目:ニッポンの社長「野球部」
個人的な点数:97点
実際の点数:468点
個人的にめちゃくちゃ好きでした。
「声小さい」の一転押しも、数々の効果音も、ひたすら破壊していく感じも、最後のたたみかけるくだりも、本当に好き。
馬鹿馬鹿し過ぎる。
「声が小さい」という基本設定をここまでフルで活かすのも凄い。
実際の点数は468点。思ったほど点数が伸びなかった印象です。
7組目:ファイヤーサンダー「例えツッコミ」
個人的な点数:95点
実際の点数:476点
面白い。
ジャルジャルやさらば青春の光に近い、発想一つで最後までいくスタイル。
そして、それを成立させる高い構成力・技術力。
そして、得点は476点!昨年もそうでしたが、飯塚さんにガン刺さりしてるのは凄くわかる。
8組目:cacao「部室」
個人的な点数:90点
実際の点数:468点
部屋練の成果が出るくだり好き。
ただ、グローブは使うけど、ボールは本物を使わない、というのが違和感の一つになりました。
「本物のボールを使ってネタを成立させるためには、相当なスキルが要るよなぁ」という事情はあるにせよ、そこに意識が行く分、ネタへの集中が削がれた感じはする。
また、ネタが若い気はする。他の中堅コンビを見た後というこの出番順は、かなりのハンデを背負っている気はします。
cacaoの平場は好きでした。
9組目:隣人「チンパンジー」
個人的な点数:91点
実際の点数:458点
隣人恒例のチンパンジーネタ。
普通に歩いてくるくだりと、メロディに合わせて歌うくだりが怖面白過ぎました。
ただ、「チンパンジーの進化が怖い」という種類以外のボケが無いのが気になるところ。
実際の点数は458点。昨年に引き続き、後半出番で割を食ってる印象はあります。
10組目:ラブレターズ「引きこもり」
個人的な点数:96点
実際の点数:475点
今年もトリなラブレターズ。
そして、面白い……!
笑い、怒り、感動、色んな情緒が面白さに繋がっていた気がします。
これはや団と競るやろなぁ……!
そして、実際の点数は475点。
来たなぁ……!
小峠さんの言う通り、ネタ全体に意味が宿っている感じがありました。
ファイナルステージ
1点差の間に3組がひしめき合っているのは史上初では。
安定した実力のロングコートダディ、
発想のファイヤーサンダー、
情動のラブレターズ。
どこが勝つのか本当にわからないですが、ラブレターズかファイヤーサンダー有利かな。
1組目:ラブレターズ「ナンパ」
個人的な点数:92点
実際の点数:472点(947点)
今回はラブレターズ本来の狂気性を特に感じたネタ。
ただ、それだけに1本目の情緒の幅と比べると少し狭く感じたかな。
1本目がまとまっていて万人受けする感じだっただけに、そこのギャップを感じやすかったかも知れません。
実際の得点は472点→947点。
審査員からはその辺りの狂気をかなり評価された印象。
2組目:ロングコートダディ「呪い」
個人的な点数:93点
実際の点数:471点(946点)
シンプルだけど新しい発想。
ただ、モニターや字幕などの存在は、ネタの作り手の存在を意識する要因に感じ、ノイズになった気はしました。
作り手の都合を常に感じ続ける気がする、というか。
実際の得点は、471点。
惜しい…!!
ラブレターズとの比較は、好みによるところはあると思います。
3組目:ファイヤーサンダー「甲子園」
個人的な点数:94点
実際の点数:469点
ある種の感動も伴っていて、2本目のネタとしても適格。
「全裸マラソンについて記されている謎の本」のくだりが特に好きでした。
ただ、オチが綺麗過ぎた印象はあります。
もっと馬鹿馬鹿しい方向に振り切っても良かった感じはある。
優勝は
優勝はラブレターズ!!!!
ラブレターズが優勝する、凄い大会だ…
マヂカルラブリーが優勝した時と同じような印象。個性の強い彼らが優勝出来る、良い大会だったと思います。
もし一般審査員が審査してたら、他の組が優勝してたのでは。
個人的な点数ランキング
97点:ニッポンの社長
96点:や団、ラブレターズ(1本目)
95点:ロングコートダディ(1本目)、ファイヤーサンダー(1本目)
94点:ファイヤーサンダー(2本目)
93点:シティホテル3号室、ロングコートダディ(2本目)
92点:ダンビラムーチョ、ラブレターズ(2本目)
91点:隣人、コットン
90点:cacao
個人的な点数を踏まえての感想
最終3組はいずれも、インパクトのあるネタを一番目に持ってきた感じがありました。
合計得点で争えるKOCでは、良いネタを1本目で消費しても無駄にならない、という特徴があるため、こういう傾向になるのだと思います。
個人的に特に面白かったのは、ニッポンの社長、や団でしたが、最終3組が勝ち上がることに全く異論はありません。
正直、この辺りは人によって順位はバラバラになると思います。や団に関しては一点差ですし。
それにしても、KOCがこれだけレベルの高い大会になるとは。ここ数年は特にエグい。
改めて、ラブレターズのお2人おめでとうございます!!
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