- M-1グランプリ2022:準々決勝
- カミナリ「山手線ゲーム」
- カラタチ「推し」
- 金属バット「不倫」
- セルライトスパ「勝負」
- アインシュタイン「痒み」
- 軍艦「前世」
- 華山「壺」
- エバース「木の下」
- カナメストーン「自動ブレーキ」
- 隣人「怪盗」
- アインシュタイン「痒み」
- ランジャタイ「ゴリラ」
- チェリー大作戦「犬」
- 入間国際宣言「浴場」
- マッハスピード豪速球「自転車撤去」
- ヘンダーソン「クラブ」
- 鬼としみちゃむ「話」
- ナイチンゲールダンス「ハンバーグ屋さん」
- 大仰天「転校生」
- キンボシ「相撲部屋」
- 黒帯「じゃんけん」
- 豪快キャプテン「暴走族」
- オドるキネマ「コンプライアンス」
- くらげ「女の子」
- 井下好井「文句」
- コマンダンテ「服屋」
- 怪奇!YESどんぐりRPG「パイロット」
- 紅しょうが「選挙」
- 阿佐ヶ谷姉妹「味噌汁」
- Aマッソ「話」
- 大自然「保護」
- TEAM BANANA「海」
- 天才ピアニスト「ネイル」
- 滝音「メイドカフェ」
- とらふぐ「外国人」
- 鶴亀「動物」
- ゆにばーす「究極の2択」
- 忘れる。「卒業証書」
- 吉田たち「だいそう」
- ニッポンの社長「乗馬」
- モンスターエンジン「魚」
- インディアンス「反抗期」
- マリオネットブラザーズ「野球」
- EXIT「スタバ」
- にぼしいわし「フードコート」
- 東京ホテイソン「空耳」
- シシガシラ「クイズ」
- スパイク「アピール」
- 見取り図「ネットニュース」
- ぶるファー吉岡「お尻」
- サツキ「ムネタ」
- ツートライブ「ゴシップ」
- きしたかの「ラーメン二郎」
- さすらいラビー「マッチングアプリ」
- 蛙亭「ママ友」
- マルセイユ「ないない著名人」
- TCクラクション「ディベート」
- トム・ブラウン「星野源」
- パンプキンポテトフライ「食べログ」
- コロコロチキチキペッパーズ「熟女」
- ダブルヒガシ「おっさん」
- ブレード・ランナー「泣ける映画」
- ダブルアート「やばいおじさん」
- バッテリィズ「北海道」
- 納言「枕営業」
- コットン「商店街のロケ」
- たくろう「週刊誌」
- タイムキーパー「アシカショー」
- モグライダー「ハリウッド俳優」
- 個人的な点数ランキング
M-1グランプリ2022:準々決勝
M-1に関する記事をこれまで数多く上げてきて、予選の段階から感想を上げていくのも楽しそう!と思ったので投稿。
お笑い評論家というよりはM-1好きなので、ついつい点数を付けたりしたくなる病。
芸人さんは全員尊敬しています。
※組数が多いため、この記事は随時更新します。
カミナリ「山手線ゲーム」
面白い。
少々実験的な作りにしていてリスキーな分、カミナリ得意の伏線回収でなんとか最後をおさめる形にしたでしょうか。
カラタチ「推し」
良かったと思います。
ただテーマ的に、一般の方も思わず笑わせるレベルの相当なパンチを残さないと厳しい印象です。
金属バット「不倫」
ワイルドカード復活筆頭。
準決勝へ上がる見込みは大いにあるのではないでしょうか。
セルライトスパ「勝負」
ネタの本題である勝負パートそのものの爆発力は本当に良かったと思います。面白かった。
対照的に、勝負パート以外はちょっとブラッシュアップの余地が大きくあるかなという印象です。
アインシュタイン「痒み」
安定していて良かったと思います。
軍艦「前世」
悪くはなかったと思います。
華山「壺」
“そこまで訪問販売上手いか?”と思っている状態で話が進むので、やや観客の認識との乖離は出来たかもしれません。
本題と直接関係のない忍たま乱太郎関連の単発ボケだけだと少しパワー不足か。
エバース「木の下」
お客さんを納得させて没入させるネタとして良いネタ。
ネタの後半、どこかで「ぶっ飛んでるけど合理性だけはあるアイデア」を披露できたら、より爆発出来たかもしれません。
カナメストーン「自動ブレーキ」
つかみが凄く好きでした。
隣人「怪盗」
面白い。
決勝の客層によっては悲鳴が上がるやつですね。
アインシュタイン「痒み」
安定していて良かったと思います。
ランジャタイ「ゴリラ」
ラストイヤー、お疲れ様でした。
チェリー大作戦「犬」
若い層に刺さる良いネタだったと思います。
入間国際宣言「浴場」
やりたいボケを詰め込むためにかなり脈絡を飛ばしていた印象。
かつ、強いボケとそうでないボケのばらつきが大きく、
「全体の流れで盛り上がる」…というよりはあくまで「ひとつひとつのボケのパワーでその都度笑わせている」気がします。
ボケの面白さがそれ以上の笑いに繋がりにくいため、もったいなかった印象。
マッハスピード豪速球「自転車撤去」
オチへの繋げ方がやや強引だったことが特に気になった点。
ヘンダーソン「クラブ」
決して悪くはなかったと思います。
鬼としみちゃむ「話」
面白い。
決勝でやっても跳ねたように思います。
ナイチンゲールダンス「ハンバーグ屋さん」
テンポ良し。
立ち位置ルーレットも良かったと思います。
大仰天「転校生」
良かったと思います。
キンボシ「相撲部屋」
良かったと思います。
若い層に支持を集めそうなネタだなと思いました。
黒帯「じゃんけん」
面白い。
良いネタだと思います。
豪快キャプテン「暴走族」
ネタの方向性がすごく好きでした。
オドるキネマ「コンプライアンス」
若い女性に特に支持を集めそうなネタだなと思いました。
良かったと思います。
くらげ「女の子」
面白かったです。
トップバッターお疲れ様でした。
井下好井「文句」
よく安定していました。
コマンダンテ「服屋」
面白い。
天丼に「あるあるネタ」も内包しているので多くの人が笑ったのではないかと思います。
怪奇!YESどんぐりRPG「パイロット」
準々の壁を破る日がくるのを楽しみにしています。
紅しょうが「選挙」
良かったと思います。
良い仕上げ方。
阿佐ヶ谷姉妹「味噌汁」
本人達のキャラクター故に、多くの人に暖かく見守られている。
キャラクターでのアドバンテージというか。
かくいう私も凄く好きです。
今回に関してはネタ次第だったかと思います。
Aマッソ「話」
「こんな血筋絶えてまえ」がめちゃくちゃ好きでした。
途中ややこしい話が入ったために、オズワルドの2本目状態になっていたのがもったいなかったです。
大自然「保護」
中盤以降が特に面白かったです。
チワワのくだりで掴むことができましたが、ちょっとエンジンがかかるのが遅かったか。
TEAM BANANA「海」
序盤が凄く好きでした。
天才ピアニスト「ネイル」
面白い。
緊張でセリフが走らないよう気をつけていたのか、ところどころ文節に間が空いていたのが特徴的でした。
滝音「メイドカフェ」
安定の滝音。
ぐりとぐらのくだりが特に好きでした。
滝音の得意な「造語を使った“語感&テンポ”で笑いを取る」以外の笑いの取り方も、もう少し多く見たかったです。
とらふぐ「外国人」
前半が特に好きでした。
後半から、ツッコミの着眼点・方向性が少しベタから離れていった気はします。
鶴亀「動物」
面白い。
個人的に好きでした。
ゆにばーす「究極の2択」
ツッコミがかなり凝ってるというか、
「もっとストレートに突っ込んで良いのでは」と思う箇所が少なくなかったです。
あと“お風呂に入らなくなる理由”の代表例として、「お父さんが娘を性的な目で見る可能性がある」というのも、“単なる下ネタ”というよりも“生々しい下”という感じで、
序盤で離れる人も少しいたかもしれません。
お笑いファンだから離れなかった側面もある気はします。
あとこれまで何度も触れてきたのですが、個人的にゆにばーすで一番面白かったのは2017決勝ネタのシャワーシーンの下りで、
「はらちゃんが暴走してるのに川瀬名人が突っ込まない」、イカれたくだりが本当に好きで。
このイカれたタイプのボケが各ネタに一つは入っていると、予定調和なネタがいい意味で崩れて引き締まるのかなと個人的には思います。
忘れる。「卒業証書」
面白かったです。
このスタイル以外も気になるところ。
吉田たち「だいそう」
面白い。
ラストイヤーお疲れ様でした。
ニッポンの社長「乗馬」
準々決勝で一番体力を使うネタだったのではないでしょうか。
お疲れ様でした。
モンスターエンジン「魚」
面白かったです。
ラストイヤーお疲れ様でした。
インディアンス「反抗期」
上手い。
ただ後半失速したかと思います。
マリオネットブラザーズ「野球」
面白かったです。
このコンビはいつもネタの発想が独特で表現も珍しいものが多いので見ていて楽しいです。
基本的に一つの発想を転がしての一点突破なので、ハマる人とハマらない人の差はあると思います。
EXIT「スタバ」
ネタの切り口は好きでした。
にぼしいわし「フードコート」
面白かったです。
中盤ちょっと噛んだりしてテンポが崩れたのがもったいなかったですね。
東京ホテイソン「空耳」
“テンポで笑わせる”のがベースのため、ネタの内容を見られた時やや不利なのかなというのは感じました。
4分間丸々映画作品依存のネタであり、その作品へのツッコミもよく擦られてきたものも多く(「レビオーサ」や「サザエさんの腰振り」など)、その辺りも少し気になりました。
にしても「レビオーサ」、misonoくらい擦られてますね。
シシガシラ「クイズ」
良かったです。
安定してますね。
スパイク「アピール」
根本的なところですが、「かましちゃいました」で4分突っ切るには相当色々な工夫が要るかもしれません。
展開やワードがベタだったので、準々決勝に来ていたお客さんとの相性もそこまで良くないようには感じました。ネタのチョイスもあったかと思います。
見取り図「ネットニュース」
面白かったです。
もっと見たかったなぁ。
ぶるファー吉岡「お尻」
難しい。
要所以外のボケのチョイス次第だったかと思います。
サツキ「ムネタ」
ムネタというキャラを中心で進めるよりも、
(オードリー的な感じで)本筋のネタをやりながら、ムネタのキャラをわからせていく方が効率的なのかなと思いました。
あとムネタに興味を持ってもらえないとそこで沈んでしまうので、そういう意味でもハイリスクだったかなと思います。
ツートライブ「ゴシップ」
オチの「お前の言う順番次第やん」が好きでした。
千鳥やななまがり的な“架空の芸能人の名前”で遊ぶのかなと思いきやそういうわけではなく、
ニューヨーク的に“実在の芸能人でいじって遊ぶ”というわけでもなく、
ちょっと方向性が難しかったかなと思います。
きしたかの「ラーメン二郎」
“ショートすべらない話”を集めた総集編のようなネタ。
ネタのカスタマイズは効きやすそうだな、と思いました。
構成や技術ではなく「すべらない話」の強度がほぼ全て、というネタなので、
一発一発が全て拍手笑い…というくらいの爆発は欲しかったところかもしれません。
さすらいラビー「マッチングアプリ」
守備表示のくだりが特に好きでした(遊戯王脳)。
この走りっぷりについていける人は楽しめる感じだと思います。
要所にはいくつかライト層も笑えるオチを配置はしているのですが、
そこ以外はもしかすると“どんなお笑いでも食らいつけるディープなファン”だからこそ、積極的についていったのかな…とも思いました。
蛙亭「ママ友」
Twitterの“バズツイ”や“スカッとジャパン”的な、現代で支持される笑いの取り方ではあったと思います。
ただ、既にそうした笑いの取り方がいくつも存在し観客もそれらに触れながら生活している今の時代、
つまり「お客さんもかなり見てきたタイプの笑いだった」ため、競合が多く鮮度に欠け、爆発回数で不利を取ったのかなと。
もっとどちらかが暴走しても良かったのかなと思いました。
マルセイユ「ないない著名人」
1回戦〜3回戦よりも付録の方に寄せてて良かったです!
ただやっぱり、これまでに感じた課題も残ったまま(以下)。
・流れがシンプルなので、先の展開がかなり予測しやすい。“予測できるけど面白い”という笑いにもそこまで繋がりにくい
(例:二人の役割が逆転していく、最後に“ン”が付く言葉を使うオチ等)
・特定のくだりをやりたいために、展開を若干無理やり通しているところがある。また、こういう“天然ミス”を装ってネタを進めるくだりは、人によっては鼻につく
(例:“中田ヒデ”のくだり、最後に“ン”が付く言葉に一定時間気づかない等)
・フォーマットのためのキャラを作って演じているため、“マルセイユの二人が演じている”ことによる強みが薄い
など。
歌ネタの要素も持ち合わせているのでテンポである程度笑いは取ることはできるかもしれません。
…が、先程触れた通りフォーマットのためのキャラのため、
二人の人の部分が見えづらく、ウケの割に点数自体はそこまで伸びないタイプかも知れません。
また、これは決勝に関してですが、同スタイルで突っ切ると2010パンクブーブーや2015ジャルジャルのように、
「またこのタイプのネタか」と少しお客さんが冷静になりやすいタイプかと思います。
ミルクボーイくらい一本目で笑いを取って会場の空気を攫っておかないとちょっと難しそう。
一方で良いところ!
まず決勝のお客さんにハマりやすいネタかな、というのはあります。
特にリズムとリアクションをベースに進行していくネタ、題材も「しりとり」「著名人」などわかりやすく、万人向けだと思います。
ネタの調整次第では爆発もあり得るはず。
また、テーマを色々変えてモデルチェンジ出来るのも強みですね。
色々と遊びがきくネタだと思います。
TCクラクション「ディベート」
本当にディベートがテーマのネタが増えましたね(役割が作れて、トークがメインなので漫才に落とし込みやすいのかもしれませんが)。
笑い待ちがなかったり、ボケの練度にムラがあったりというところが気になりました。
ネタの進む方向も、もっと一つの芯に沿って進んで良いと思います。
トム・ブラウン「星野源」
「コロナ禍が生んだ化け物」が好きでした。
ただこのフォーマットでは、決勝まで行くにはかなりの練度が必要でしょうか。
パンプキンポテトフライ「食べログ」
ボケがさらに強くなると、より好きでした。
テーマの移り方が唐突に感じて気になりました。
コロコロチキチキペッパーズ「熟女」
面白かったです。
ただ、間が無く、さらさらと一定のリズムで進んでいったのが気になりました。
テンポで攻めるのは良いと思いますが、緩急・抑揚は付けても良かったかなと思います。
ダブルヒガシ「おっさん」
ダブルヒガシのネタの歌のくだり、いつも笑ってしまうんですよね。
「行きたー」などの飄々とした言葉選びも2人のキャラに合ってる。
面白かったです。
ブレード・ランナー「泣ける映画」
言葉選びが的確で良かったと思います。
滑舌が少し気になりました。
ダブルアート「やばいおじさん」
面白かったです。
オチの部分のいつものくだりは今回無くても良いのかなとは思いました。そこに頼らなくても十分過ぎるインパクトなので。
バッテリィズ「北海道」
今年のM-1でバッテリィズを見つけられたのがめちゃくちゃ収穫でした。
スタイル的に慣れられる可能性があるので、2本のネタを研ぎ澄ましてワンチャンスで攫ってもらいたいところ。
納言「枕営業」
「本筋の合間のボヤキの部分が一番強い」というのは、おそらく納言の2人も我々視聴者も共通して認識していること。
言葉の使い方も良いし、ショートボケ的にさっぱり見れるしと、確かに面白い。
メタ的な角度でのボケなので、ディープ層も楽しく見れるでしょう。
本筋の部分がもっと強くなれば、メタネタも相乗効果で強まるのかなと思いました。
コットン「商店街のロケ」
まとまっていて良かったと思います。
たくろう「週刊誌」
フリの部分が後半になっても丁寧なので、わかりやすい反面爆発的にエンジンがかかなかったでしょうか。
また、割とオーソドックスな発想のまま進行したため予想を大きく裏切る流れに中々いかなかった印象です。
タイムキーパー「アシカショー」
まとまっていて良いネタですね。
あとは突き抜け方だと思いました。
モグライダー「ハリウッド俳優」
天然ミスの中に養殖ミスが混ざってる感じがちょっと露骨に感じて気になりました。
去年のモグライダーはそこの塩梅が上手で、本当にミスっているかのように見えるほど馴染んでいたのですが(というか練習をしないというスタイル上、実際にミスっている部分はあるのだとは思いますが)、
今回は“ミスを用意してきた”感がかなり強く、違和感が強いため評価は分かれると思います。
また養殖ミスを持ち込んだために、天然ミスの方も「これも天然っぽく見せてるのかな」と、
去年のモグライダーを見ている時には感じにくかった部分が浮き彫りになって、ネタの見方が分かりにくくなっている気はしました。
個人的な点数ランキング
87点:ダブルアート
86点:バッテリィズ、マリオネットブラザーズ、鬼としみちゃむ
85点:ダブルヒガシ、見取り図、黒帯
84点:タイムキーパー、インディアンス、紅しょうが、くらげ、隣人、カミナリ
83点:TCクラクション、シシガシラ、ニッポンの社長、モンスターエンジン、天才ピアニスト、滝音、吉田たち、豪快キャプテン、コマンダンテ、ヘンダーソン、忘れる。、エバース、セルライトスパ
82点:トム・ブラウン、コロコロチキチキペッパーズ、コットン、ぶるファー吉岡、にぼしいわし、大自然、とらふぐ、ゆにばーす、大仰天、ランジャタイ、軍艦、カラタチ
81点:パンプキンポテトフライ、ブレードランナー、きしたかの、さすらいラビー、マルセイユ、東京ホテイソン、EXIT、鶴亀、井下好井、怪奇!YesどんぐりRPG、ナイチンゲールダンス、たくろう、チェリー大作戦、アインシュタイン
80点:モグライダー、阿佐ヶ谷姉妹、Aマッソ、TEAM BANANA、マッハスピード豪速球、カナメストーン、金属バット
79点:納言、蛙亭、オドるキネマ、華山
78点:ツートライブ、サツキ、入間国際宣言
77点:スパイク、キンボシ
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