“優勝に納得がいく・いかない”論争
お笑い賞レース後は必ずと言っていいほど荒れる。
理由は一つ、「なんであのコンビが優勝したんだ!」。
例えばM-1では2020(マヂカルラブリー)や2017(とろサーモン)の年がよく言われた印象が強い。
そこで今回アンケート機能を利用し、Twitterで調査をしてみた。
“ビスケットブラザーズ”“コットン”“や団”“キングオブコント”等のワードを散りばめ、
大会終了後にコンビ名で検索をかけている人の目に留まるようにして調査開始。
ビスケットブラザーズ
コットン
や団あなたの中で2本の合計得点が一番高かった組は?#キングオブコント#キングオブコント2022
— MCWR-1@お笑い垢 (@MCWR_1) October 8, 2022
さて投稿後20〜30分ほど、この記事を書いている段階で110票ほどが集まった。
アンケートは終了していないが、概ねのデータは取れたため途中経過をここに載せておきたいと思う。
アンケートの結果
割合にして、
コットン:51%
や団:32%
全員同率一位:9%
という結果となった。
まず触れておきたいのが、この手のアンケートはどうしても優勝コンビへの得票数が少なくなる(気がする)という点である。
おそらく大会終了後、結果に満足しているユーザーほど充実しているのでさっさとそのコンテンツを離れ、
一方で、結果に満足していないユーザーはSNSで自分と同じ想いをしている人物を探している傾向にある、ということだ。
あくまで“気がする”のため真偽はわからない。
ただ、これまで似たようなアンケート機能の結果を見てきて、
優勝コンビは得票率が一律に伸び悩んでいることからそういった傾向はある“気がする”。
今回ビスケットブラザーズの得票率が伸び悩んでいたとしてもそれが全てを示している、というわけでは当然ない。
あくまでこのアンケートが目に入った人が投票した結果というだけである。
また、これはあくまで“あなたの中で、2本の合計得点が一番高かったのは?”というアンケートである。
“優勝に納得しているか、いないか”のアンケートではない。
私が一番面白いと思ったのはコットンだが、ビスケットブラザーズの優勝自体に異論はない。
あのスタイルを一番好き、という人がいるのもわかる。
…ということを踏まえた上で、今度こそ数字だけに注目して見てみよう。
コットン:51%
や団:32%
全員同率一位:9%
圧倒的なコットン人気、そして2番手はや団である。
この結果は正直共感できる。
コットン(支持率51%)はネタのスタイルで言えば、最もターゲット層を広く取っているのはおそらくコットンだからである。
かつウケ量も十分、コットンが優勝という結果になってもおそらくすんなり受け入れていた。
私も自分なりに採点しながら視聴していたが、私の中での合計得点が最も高かったのもコットンであった。
実際めちゃくちゃ面白い。
2番手は、や団の32%。
オーソドックスなコントスタイルではあるものの、コットンと比べると暴力的な表現や、少し泥臭いスタイルから、支持率が若干弱まるのも理解できる。
だが決して、コットンと比べて面白くないと言っているわけではない。
あくまでターゲット層が広くなりがちなのはコットンである、という話だ。
3番目に位置するのが全員同率一位(9%)、
そして4番目にビスケットブラザーズ(8%)だ。
ビスケットブラザーズもかなり好き嫌いが分かれるスタイルと言っていいかもしれない。
癖のあるビジュアルや展開、強烈なキャラクター、
比較的スマートな笑いの取り方をしていたコットンと比べると、“ビスブラの泥臭い感じが受け付けない”という人も一定割合いるだろう。
M-1グランプリ2017の“とろサーモンと和牛論争”を思い出す流れだ。
両者のスタイルが違うため、それらを支持する両ファンの言い分も平行線。
直近ではR-1グランプリ2022のお見送り芸人しんいちとZAZY論争、
the Wのオダウエダと天才ピアニスト、Aマッソ論争。
極端にスタイルが違うコンビ同士が決勝でぶつかった場合に論争が起き、
比較のしようがないために解決をみない、というのが定番の流れになっている。
そして特にビジュアルやネタのスタイルが正統派ではない、癖のあるコンビほど優勝に異論を唱えられているケースが多い。
結果
数字上では、“合計得点が一番高かった”コンビの割合は
コットン:51%
や団:32%
全員同率一位:9%
であった。
みなさんはどのコンビが一番面白かったでしょうか。
おまけ
ちなみに今回このようなアンケートもとってみた。
トップバッターでネタを披露したクロコップの得点と順位(460点/10組中8位)について#キングオブコント#キングオブコント2022
— MCWR-1@お笑い垢 (@MCWR_1) October 8, 2022
結果はこの通り。
まあ上位でもない「クロコップ」を検索するユーザーは、クロコップに比較的好意的な感情を抱いている可能性が高いだろうが、
“もっと高くても良かった”が過半数を占める結果となった。
トップバッター故に点数を抑えられたことが引っかかる視聴者も一定数存在するということだ。
この記事は以上だ。
今後も気になるテーマはTwitterでのアンケート機能を利用して確認してみようと思う。それでは。
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