今回は、M-1グランプリの最終決戦においてどの順番が有利なのか、という点について。
最終決戦における順番の有利不利
みなさんはM-1グランプリの最終決戦、順番の有利不利について気になったことはありますでしょうか。
トリで披露した方が印象が強く残り票数が稼げるのか、意外と他の順番の方が良いのか。
また、最終決戦でトリ出番になるのはファーストラウンド一位通過した実力者である場合が多いことから(現在ではそのシステムで固定されています)、
そもそも出番順3番目が票を集めやすいのでは、との推測もできます。
ただ実際のところどうなのか…
そこで今回は、M-1各年度の最終決戦得票率を調べました。
では早速。
2001
大会も黎明期であり、最終決戦に進出できるのがまだ2組のみだった時代。
優勝候補と呼ばれた中川家がトップバッターのハンデも跳ね除け、結果的には圧勝した形となりました。
2002
ますだおかだが優勝した年。
ファーストラウンドではフットボールアワーに1位を奪われてしまいましたが、
最終決戦では見事に逆転優勝した形となりました。
2003
伝説のネタを披露した笑い飯、敗者復活から勢いに乗るアンタッチャブル、優勝候補として臨んだフットボールアワーによる三つ巴。
実力が拮抗した最終決戦のひとつだと思います。
2004
優勝候補のアンタッチャブルが圧倒的な勢いで完勝した年。
大本命として大会に臨み見事優勝、2019年まで史上最高得点記録を保持していたのもこのコンビです。
2005
「優勝候補不在」とされた2005年は歴代屈指の当たり年になりました。
そんな中、新星となるブラックマヨネーズ対M-1常連の笑い飯、麒麟という構図に。
「目新しさ」もプラスになったでしょう、ブラックマヨネーズが栄冠を勝ち取りました。
2006
前年度には既に松本人志やラサール石井といった審査員から最高の評価を得ていたチュートリアルがぶっちぎりの優勝。
初の5人組となるザ・プラン9や初のアマチュアである変ホ長調、初の複数優勝を狙うフットボールアワーの参戦など、
話題のコンビが多かった年でもあります。
2007
トータルテンボスとキングコングが高い点数で争う展開になりましたが、
敗者復活から無名のサンドウィッチマンが優勝をかっさらう展開に。
歴代でも特に競った最終決戦でもあります。
好みによってどの組に投票するかが分かれるところでしょう。
2008
初登場コンビが合計6組参戦しているという、まさしく新しい時代を感じさせるラインナップに。
最終決戦に進出したコンビもいずれも初の決勝進出したコンビ揃い。
2007年に続きかなり競った展開となりましたが、手数で上回るノンスタイルが優勝することになりました。
2009
ハリセンボンや東京ダイナマイト、南海キャンディーズなど数年前に決勝に進んだことのあるコンビが再び舞い戻ってきた「返り咲き組」の存在も話題となった2009年でしたが、
ファーストラウンドは笑い飯の「鳥人」一強に。
とはいえ最終決戦で笑い飯が“あのネタ”で失速、
高水準のネタを2本続けて披露したパンクブーブーが優勝しました。
2010
M-1最後の年は、ラストイヤーで優勝を狙う笑い飯と、新鋭のスリムクラブが争う展開に。
無冠の帝王が、最後に戴冠を果たしたのでした。
2015
M-1グランプリが復活した最初の年。
新たなメンバーが数多く登場し、生まれ変わったM-1という印象を残しました。
結果としては敗者復活からトレンディエンジェルが勢いそのままに優勝することに。
2016
関西勢の勢いが特に強かった2016年、
歴代でも屈指の接戦となった最終決戦を制したのは銀シャリ。
また、M-1常連となる和牛がその実力を全国的に認知されはじめた年でもあります。
2017
2017年のM-1は、本命として臨む和牛に
ラストイヤーでやっと決勝に進むことができたとろサーモンが挑むという形に。
ファーストラウンドでは遅れを取ったとろサーモンが、最終ラウンドで逆転優勝する結果に。
和牛としては2年連続2位というかなり悔しい結果になりました。
2018
“お笑い第七世代”という言葉が大流行するきっかけとなる、霜降り明星の優勝。
和牛が3年連続2位、ラストイヤーのジャルジャルの躍進が目立った年でもあります。
2019
史上最高得点を叩き出したミルクボーイに、ラストイヤーで臨んだかまいたち、劇的な勝ち上がりを見せたぺこぱの三つ巴での最終決戦。
2020
M-1始まって以来の大接戦。
マヂカルラブリー、おいでやすこが、見取り図による激闘が繰り広げられました。
2021
ファーストラウンドで圧倒したオズワルドを最終決戦で捲る錦鯉、という構図。
優勝を決めた瞬間抱き合う錦鯉の姿に、涙した視聴者は多いのでは。
2022
2023
というわけで、まずは最終決戦での各出番順ごとの優勝回数へ。
出番順ごとの優勝回数
2組目:18回中 6回
3組目:18回中 8回
最終決戦が2組のみだった第一回を除いて見てみると以上のようなデータ。(※第一回は一組目が優勝)
やはりトリでネタを披露できる点が大きく働いた結果か、3組目が特に優勝する確率が高い結果に。
ファーストラウンドで爆発したコンビが大抵3組目の出番順を選択していたという要因もありますが、
それでも最後にネタを披露することによる印象付けというのは中々有効だと思います。
また、1組目と2組目では2組目の方が優勝回数が多く、
シンプルに出番順が後半になる程有利、という結果となりました。
ただ、2組目と3組目ではそれほどの差がつかないな、とも思いました。
では合計得票数に移りましょう。
出番順ごとの合計得票数
ここでも順当に後半になるほど得票数が伸びる、という結果に。
まとめ
3組目 > 2組目 > 1組目
(1組目は最も不利、3組目は2組目と比べてやや有利)
印象としてはこんな感じでしょうか。
それではまた次回お会いしましょう、さようなら。
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